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A's not-so-secret diary

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英語、ペラペラってなに?

 

 

「2回留学?あじゃあもう英語はペラペラな感じですね?」

 

 

感謝しなければいけないことに

人生で2回も長期留学に行かせてもらっている私が

 

 

よく遭遇する他人からの反応だ

 

 

 

この反応を受けるたびに困ってしまう

 

 

 

私には英語がペラペラの定義が分からない

 

 

 

どうなると人は「英語ペラペラ」の称号が

与えられるのか分からない

 

 

 

 

 

文法だったり構文だったりがしっかりしている事?

でもこう耳にする時もある

 

「ネイティブなんて文法は気にしないよ

以外にくちゃくちゃだったりするよ」

 

確かに私の高校留学のホストママは

She haveとかたまに言ってたから

そうなのかもしれない

 

 

 

 

 

「どうやったら発音よく話せるの?」

と聞かれることがある

 

(帰国生でもなんでもないし

日本語アクセントがもちろんある私だけれど、

発音の勉強などHigh School Musicalかプラダを着た悪魔

あほみたいに繰り返し見た時だけの超一般人な私だけれど、

底辺の『発音がいい群』に入る時があるみたいだ)

 

 

 

 

「ネイティブは文法など気にしない」

「英語の発音が良い」

 

 

 

私はまた困ってしまう

 

 

 

 

そしたら英語が出来るということは

ネイティブみたいになることなのか

 

 

 

 

英語がペラペラとは

そういうことなのか

 

 

 

結論から言うと

私は英語がペラペラではない

 

 

 

そして

「英語がペラペラ」になろうとも思わない

 

 

 

 

 

なぜ英語がペラペラではないか

 

 

 

人と会話が出来ないわけではないし

買い物が出来ないわけではない

エッセイが書けないわけでもない(ヒーヒー言ってるけど)

 

 

 

でも私は自分の中の思考を

完全に表現することが出来ない

 

 

 

日本人として日本人の脳と心を持った人間として

めぐるめぐる考えと

生まれる言葉を

ちゃんと変換出来るだけの能力を

持ち合わせていない

 

 

 

 

 

ちょうど今は季節の変わり目で

ぽかぽかで、木には葉っぱが生えてきて

緑色がとっても映えて美しくて

木漏れ日がすごく綺麗で

そんな街をわくわく歩きながら

行き交う人々を見ながら

あーでもないこーでもないと想像して

ずっと住んでみたかった街に今居る事に

心がざわざわして

あと1ヶ月だって気付いて

きゅーんとして

同じ景色が切なく映る

 

 

 

 

こんな綺麗な情景も

繊細な色も

ざわつく街も

忙しく変わる感情も

 

私には表現するだけのボキャブラリーも他のスキルもない

ニュアンスさえ伝えられない

 

 

 

 

英語がネイティブみたいに話せても

(ネイティブというのも難しいけど例えばアメリカに住むいわゆる西欧系の

英語しか話さない人達だとして)

ネイティブが気にしないと言われる文法が完璧でも

つっかかることなく文章がスムーズに言えても

 

 

 

こんな大事な

人間の中心みたいな部分が

上手に表現出来ないのだったら

きっと意味がないのだと思う

 

 

 

人間の中身の部分

日本人として育ってきた人間の中身の部分

 

 

せっかく日本人が話している英語なのに

そこが表現できなかったら

面白くない

 

 

 

 

いくら「英語がペラペラ」でも

中身のない「ペラペラな英語」になってしまう

 

 

 

 

そんな英語の集合体が

世界にたくさんあっても

私は魅力的だとは思わない

 

 

この国の人から出てくる英語

この国の人しか話せない英語

そんな英語が点在する世界になったら

きっともっと楽しい

 

 

 

 

 

 

英語がペラペラで

ペラペラな英語を話す人か

 

英語がペラペラじゃなくても

ペラペラじゃない英語を話す人か

 

 

 

私だったらぜったい後者になりたい

 

 

 

日本人らしい英語を話したい

 

 

 

 

そのために英語を勉強するんだ

 

 

 

 

 

ってロマンチックに語ってみたけど

つい3日前

エッセイの文法いっぱいお直しくらったばっかり

 

 

 

 

 

 

 

非現実的って言われるかもしれないけど

でもいいじゃんね

たまには、英語の明るい未来をロマンチックに

語るのも