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A's not-so-secret diary

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New York, Manhattan「3ドルのカフェラテ」

 

コーヒー好きな私は

(もはや好きを通り越して依存なのではと心配になる)

 

ニューヨークで

コーヒーショップを30店鋪開拓する

 

という小さな目標をあげたので

最近は行きたいカフェを見つけては行っている

 

 

 

 

この前のこと

 

近所で見つけた小さなカフェで

窓際のカウンターに座ってコーヒーを飲んでいたら

中年の女性が座ってきた

 

ペーパーカップのコーヒーを右手に持って

左手に持つ小さな紙の袋から大きなクッキーがすこし出ていて

ちょっとかじったり

それがたまに置いてあるIphoneに変わって

ちょっといじったり

そんな感じで朝食をたべていた

 

 

 

なんでこんなにクリアに彼女の行動が見えたかというと

私の右手に座る彼女が

なんとなくこっち向きに(左を向いて)座っていたから

 

 

別に私のことを見ていたわけではなく

ただ適当に座った結果ちょっと体がこっち向いてる

そんな感じで軽く腰掛けただけだった

 

もしくは私達の左側にお店のドアがあったから

食べ終わったら早く出なきゃという気持ちがあったのかもしれない

 

 

いずれにせよ

カウンターのスツール椅子には軽く腰掛けて

窓際に座っているのに

窓は見ていなかった

 

 

その女性はぱぱっと朝食を済ませて

お店を出て行った

 

 

 

しばらくしてから

 

 

 

中年のカップル(もしくは夫婦)が

私の隣の席に来た


レジで注文するスタイルだったから

男性が先に席を取って

女性が二人分注文しにいった


しばらくして女性が

マグカップに入ったカフェラテを両手にもって

テーブルにもどってきた。



「まだマフィンがもうちょっと時間かかるって」

と女性は男性に言って



しばらくしてから

トーストされたマフィンが二つ

それぞれお皿に乗ってきた



二人はカウンター椅子に深く腰掛けて

窓の外をみながら

マグカップのカフェラテをゆっくり飲み

マフィンをフォークで食べていた

 

 

小さなお店の小さな食べ物でも

3ドルのカフェラテでも

ちょっと贅沢してるみたいに食べてしまう


そんな二人を見ていて

とっても心が豊かになった気がした

同じ3ドルだったらそんな風に費やしたい



自分は毎回の食事をどう過ごしているだろうか

私は最初に出てきた女性に近いかもしれない

 

少し早起きしてゆっくりな朝を過ごしていたら

クッキーをあっためてもらってお皿にのせてもらって

チョコチップがとろんととけて


携帯をいじっていて味に集中していなかったクッキーは

もしかしたらびっくりするくらい美味しいものだったかも




小さな贅沢を逃してたかもしれない

小さい幸せを逃していたかも


お店の雰囲気が優雅な訳でも

食べているものが優雅な訳でもないけど

その短い時間の二人の過ごし方はとても優雅だった




 



よし見習おう



東京から遊びにきた友達が

私の大好物の羊羹を買ってきてくれた

コンビニのレジ前にある90円程の

かじって食べる羊羹

あれを5つくらい買ってきてくれた



今日はその5cm×2cmくらいの羊羹を

全部パッケージから出してみた

でお皿の上に置いて

フォークで食べた

(さすがに黒文字はないので)



どうせだから

暖かい緑茶も入れた




うん

おいしい



なんかちょっといつもより美味しい


ちょっと贅沢な気分




この幸せは

おかしのまちおかの羊羹のおかげでもあるし

それを優雅に食べた自分自身のおかげでもある




いずれにしても

なんてお金のかからない贅沢なの





んーでも

おいし