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A's not-so-secret diary

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New York, Manhattan「今捨てたごみ、誰が拾ってる?」

 

"Big Apple Beautifiers"

 

 

ニューヨークチェルシー地区を

月に1回お掃除している団体

 

 

 

今年で10年

 

 

 

10年間

貴重な日曜日の一日に

朝早起きして

 

タバコの吸い殻と

落ちてるコップと

くっついてるガム

 

こんなものを一生懸命に拾ってきた。

 

 

 

 

 

日本人じゃない人もちょこっといるけど

基本的には日本人が中心の団体

 

 

昨日は30人だったボランティア参加者の人数も

 

 10年前はたったの3人。

 

 

この頃のチェルシーの街は

本当に汚くて

 

 

布団が落ちてたり

生ゴミが平気で落ちてたり

 

 

そこを掃除して

ごみを拾うその人達に

 

 

 

「仕事ないの?いい仕事紹介しようか?」

 

 

 

とそんなこと言う人もいたらしい。





今はしっかり

私達に気付いてくれる人が居る。

 

通りすがりに



"Good Morning"

と明るく挨拶してくれる人

 

 

"Thank you I really appreciate your effort"

 

 

 

と感謝の気持ちを言ってくれるひとがいる



ゴミを拾うっていう行為が理解出来なかったひとたち

でもきっと気付いたんだと思う



街は勝手には綺麗にならないから。

誰かが綺麗にしないと。


自分じゃない誰かがこうやって

綺麗にしてくれてる


10年経って

知ってもらったということだと思った。





私も知らなきゃと思った

ニューヨークだけじゃない


東京でも街が綺麗な理由があるってこと





例えば表参道とか原宿が

歩道が綺麗な理由


週2回

ボランティアの団体グリーンバードが

ゴミ拾いをしてくれてるから



グリーンバードは

渋谷でも

新宿2丁目でも

荻窪でも

いろんなところのゴミを拾ってくれてる



「グリーンバード」

ってグーグルで検索かけて調べてみる

それで知る事。

それだけでも最初の一歩はいいんだと思う。



 



 

朝まだ人々が街に出てない時間から

 

静かに

 

落ちているゴミ拾いと

街のゴミ箱の拭き掃除

枯葉のはき掃除を始めて

 

 

みんなが起きて

活動を始めるころには

 

私達はもう掃除は終わってた。

 

 

 

誰に見てもらうためにも

誰かにご褒美をもらうためにも

掃除しているんじゃない。

 

 

なんとも日本人らしい謙虚な方法の

コミュニティの貢献だと思った。

 

 

 

 

謙虚

 

 

 

いつも思う。

 

「日本人は謙虚なところがいい」

私もそう思う。

でもそれが外国の人達に通じるのかわからないときがある。

 

 

謙虚なことがいいって思わないかもしれない。

 

 

なにがどういうとこが具体的に謙虚なのか

説明するのは難しいし

私は正直聞かれてもわからない。

 

 

 

 

アメリカ人の参加者のひとりが

清掃の感想を言った。

 


「自分は腰を曲げて

ごみを拾ってる

通り過ぎる人達は自分よりも目線が高くなる

自分はかれらを見上げる事になる。」



そして

 

"It  makes me humbled"




って言った。

 

 

通訳した日本人の女性は

 

「掃除をしながら謙虚な気持ちになるそうです」

 

と訳した。

 

 

 

 

 

彼が使った単語

 

"humble”




辞書には

 

1.(人)を謙虚、控えめにさせる

2.(人)の誇りを傷つける、(人)に恥をかかせる

 

と書いてある。



 

1番の訳はポジティブな感じでなんか良い事みたい

2番の訳はおなじ言葉でもネガティブな感じ

紙一重



私達が「謙虚」って言う言葉と

"humble"を訳し合うときは

1の訳を使ってるはず。

 

 

彼が1と2どっちの意味を思って明確にそういったかわからない。



ささやかな、気持ちのいい心になったのかもしれないし

どこか悔しい気持ちになったのかもしれない。

 

 

でも団体の人数が増えた事も

地域の人の目が変わった事も



日本的な1の訳のhumbleの良さを

理解してもらえたっていうことかも。




日本人の謙虚なところ

それが長所だと思うのなら

どんどん発信しなきゃ。



そして

「日本人は謙虚です」って


言葉にはしなくても


 



自分で動いて

「謙虚」を体現してみるのも




ひとつの発信方法かも